ABOUT
「CORPO SURREAL」は、京都のパフォーマンス集団ANTIBODIES collective を率いるダンサー・振付家の東野祥子と現代音楽家カジワラトシオが、デンマークで今最も注目を浴びるネオ・パペットリーカンパニーSew Flunk Fury Wit(ソウ フランク フウリー ウイット) とタッグを組んだ初のコラボレーション作品。
オペラ歌手の歌声が通低音と響く舞台に、空虚な目を宿した等身大の人形たちと東野のダンスが絡みます。不可思議な夢の世界、グロテスクでユーモラスな身体の変容と拡張に遊ぶ、ハイパーシュールな音楽劇です。音楽はメキシコの作曲家マルコフ・コロナとカジワラトシオ。アイスランドのオペラ歌手イザベラ・レイフドッティアのクリスタルヴォイスで物語は紡がれていきます。
ANTIBODIES collective
東野 祥子
ダンサー・振付家
10歳からダンスをはじめる。’00-’14まで「DanceCompany BABY-Q」を主宰。カンパニー作品として国内外の劇場やフェスティバルにて舞台作品を数々発表。ソロとしてもミュージシャンと即興セッションを多方面で展開する。トヨタコレオグラフィーアワード、横浜ソロ×デュオ〈Competition〉+などで大賞を受賞。’15、京都に活動拠点を移し、「ANTIBODIES Collective」を結成。メンバーにはダンサーの他に音楽、舞台美術、映像、造形などの作家が在籍し、大掛かりな舞台芸術作品の発表やインスタレーションなどを実践している。
カジワラトシオ
ミュージシャン
サウンド・パフォーマンス・アーティスト。90年代初頭のNYでターンテーブルや自作楽器を駆使した独自の即興 パフォーマンスを始める。後にクリスチャン・マークレイと 実験音楽トリオを結成、00年代初頭まで数々の海外遠征や
パフォーマンス・イベントを共にする。他にもペーター・コワルド、シェリー・ハーシュなどの演奏家たちとも活動。また13年間に渡りNYの老舗中古レコード店で勤務し、埋没した歴史的音源の発掘や再評価の運動にも貢献する。現在は
主宰する「ANTIBODIES Collective」で独自の演出方法と舞台音響の探求を続け、日本各地でパフォーマンス芸術の可能性を提示する。また、京都/木屋町にて「ヒト族レコード」を運営し、マージナルな文化芸能への開かれた回路を地域に提供している。
Sew Flunk Fury Wit
スベンド E クリステンセン
人形師、パフォーマー(デンマーク)
Sew Flunk Fury Wit (ソウ・フランク・フリィ・ウィット)は、等⾝⼤の⼈形と摩訶不思議な音楽により劇的な パフォーマンスを⽣み出すデンマークの「ネオ・パペットリー」カンパニー。芸術監督Svend E. Kristensenは80年代初頭に実験音楽の分野で頭角を表し、パフォーマンスグループ「Von Heiduck」の主要メンバーとして、サウンドデザイナー、俳優と国内外で多彩な活動を行ってきた。日本の能や人形遣いなどを学び2013年にネオパペトリーシアターを設立。長く研究を重ね、炭素繊維やシリコンなどの複合材料から様々なサイズの⼈形を精巧に開発、設計している。1998-99年 ドイツBest Performance 賞受賞。
2008年 デンマーク演劇賞Best Musicdramtics ノミネート。
2013年The Rewmertの審査員特別賞、アイスランド演劇賞「Best Dance Writer」受賞。
近年の作品『STØV (DUST)』は、デンマークArt Council の演出家賞受賞、デンマーク演劇賞2016特別賞ノミネート、コペンハーゲンカルチャー2016 Best music dramtics&Best vocalist 賞など多数の賞を総なめにし高い評価を受けた。2018年3月にはオペラ『CRASH』を上演。
ジェスパー・ぺダーセン
演出家(デンマーク)
デンマーク戯曲賞受賞に輝く劇作家、演出家で、ノンバーバルフィジカルシアターから音楽劇、インタラクティブパフォーマンスまで多様なジャンルにわたる実験的な作品を創作、発展させている。作品『BLAM 』(2013)はReumert Jury’s特別賞とアイスランド演劇賞のベストダンス脚本賞受賞。『Dust』(2016)ではデンマークアーツカウンシルから演出賞、Reumert Jury’s特別賞にノミネートされた。『COOK』はReumert Jury’s特別賞にノミネート。他、全ての作品は世界中で上演ツアーされている。現在DanishNew play writing theatre Grobのアソシエイトディレクターに就任している。
マルコフ
作曲家・電子音楽家 (メキシコ)
Murcofは、フェルナンドコロナのアーティスト名。1970年メキシコのティファナ生まれ。現在はスペインバルセロナ在住。エレクトロニクスとクラシカルな音源が、彼の音楽世界で統合されている。彼の音楽には、聴衆を魅了し、生と死など永遠のテーマに触れる無限の可能性がある。マーコフはミニマリズム、ポストモダニズム、バロック音楽とテクノロジーを用い、心を引き付ける壮大で感動的な音楽を作り上げている。映画「ラサングレイルミナダ」(2009)のサウンドトラックの作曲や、ジャズトランペッターのエリックトラファズ(2008、2014)やヴァネッサワグナーとのプロジェクトなど、さまざまなコラボレーションを実施。驚異的なライブプレゼンスとしてのマーコフの国際的な評価は高く、モントロージャズフェスティバルでタルビンシン&エリックトラファズとのコラボレーション、クラシック音楽家BCN216と光の彫刻家フリッカーとの作品「オセアノ」、視覚芸術家サイモン・ゲイルフス(AntiVJ)とのコラボなど広範囲に活動している。
イザベラ・レイフドッテイア
オペラ歌手(アイスランド)
Isabella Leifsdóttirはパフォーマンススキルの幅広さと美しい声、そして観客を惹きつけて離さないステージの存在感で知られる抒情的なソプラノ歌手。 アイスランドとイギリスで学び、ロイヤルノーザンカレッジオブミュージックで大学院を修了。彼女のパフォーマンスは子供のミュージカルからバーレスクまで広く、現在の焦点は現代音楽に向けられている。彼女の最新作は、マイケルベッテリッジの現代オペラ「echochamber」で、アイスランドのフォークオペラのために彼女自身がプロデュースした。 「echochamber」は、2018年5月にアイスランドのTjarnarbíó劇場で初演され、その後イギリスにツアーし、マンチェスターとハル、ロンドンのTete オペラフェスティバルで上演された。4つ星を獲得した劇評で、レイチェル・フォスターは「彼女の声はガラスを粉々に砕くほど爆発的だ」と評し、またマチュー・クレーバリーは「イザベラは素晴らしくコミカルで観客を笑いに巻き込んだ」と絶賛している。